バター換算
計算結果
バター
- スティック
- 1.00
- カップ
- 0.500
- 大さじ
- 8.0
- 小さじ
- 24.0
- オンス
- 4.00
- ポンド
- 0.250
- 乳脂肪
- 92.0 g
- 水分
- 18.3 g
バター換算は、バターの分量をスティック・カップ(米国)・大さじ・小さじ・オンス・ポンド・グラム・キログラムの間で相互に変換し、さらにその重さがどれだけ乳脂肪でどれだけ水分なのかまで分けて表示します。単なる単位変換と違うのはそこです。米国のバターはおよそ81%が脂肪で16%が水分なので、113.4 gのスティック1本は乳脂肪約92 gと水分約18 gに分かれます。ところがスティックは米国特有の売り方で、日本の店頭に並ぶのは200 gの塊です。日本のキッチンで米国のレシピを作るなら、入力の単位で「グラム」を選び、レシピの「スティック1本」「大さじ2」といった表記をこのページでグラムに直してから量ってください。スティック1本は113.4 g、200 gの塊はスティック1.76本分に当たります。
スティックを基準にしたバターの全単位換算
| スティック | カップ(米国) | グラム | 大さじ | 乳脂肪(g) |
|---|---|---|---|---|
| 0.25 | 0.125 | 28.3 | 2 | 23 |
| 0.5 | 0.25 | 56.7 | 4 | 46 |
| 1 | 0.5 | 113.4 | 8 | 92 |
| 1.5 | 0.75 | 170.1 | 12 | 138 |
| 2 | 1 | 226.8 | 16 | 184 |
| 3 | 1.5 | 340.2 | 24 | 275.9 |
| 4 | 2 | 453.6 | 32 | 367.9 |
スティックは4オンスと定義されているので、カップと大さじの列は測った値ではなく定義どおりの値です。乳脂肪の列はグラムの列の81.11%を小数第1位で丸めたものです。米国のスティック1本は113.4 gですが、日本のバターは200 gの塊なので、この表の1行目と2行目は手元の塊にはそのまま当てはまりません。
公式
グラム = 量 × g/単位 · 乳脂肪 = グラム × 0.8111 · 水分 = グラム × 0.1617
- 量
- レシピに書かれている数。スティック1本なら1、大さじ2なら2です
- 単位
- どの単位で入力するか。スティック・カップ(米国)・大さじ・小さじ・オンス・ポンド・グラム・キログラムの8つです
- 単位あたりのグラム数
- その単位1つ分が何グラムか。スティックなら113.4、カップ(米国)なら226.8、大さじなら14.2です
- 0.8111
- バターのうち乳脂肪が占める割合(重量比)
- 0.1617
- バターのうち水分が占める割合(重量比)
レシピと手元のキッチンで単位が食い違うときに使います。米国のレシピが「スティック1本半」と言っているのに秤しかない、逆にメートル法のレシピが250 gと言っているのにバターの包装が大さじ表記でしか読めない、といった場面です。もうひとつ、脂肪の量そのものを知りたいときにも使えます。スティック1本は秤の上では113.4 gでも、そのすべてが脂肪ではありません。油とバターを置き換える計算はこの数を出発点にしているので、置き換えの前にここで確かめておくと食い違いません。
計算例
米国レシピのスティック1本
- 米国のスティックは4オンスと定義されているので、出発点は4 oz
- 4 ozをグラムに:4 × 28.349523125 = 113.4 g。包装に印刷されている113 gはこれを丸めた数
- 定義の連鎖をたどると、カップ(米国)の半分、大さじ8杯、小さじ24杯、ポンドの4分の1
- 乳脂肪:113.398 × 0.8111 = 92.0 g。水分:113.398 × 0.1617 = 18.3 g
- 日本の200 gの塊で同じ量を出すなら、塊の半分と大さじ1杯弱、100 + 14.2 = 114.2 g
92.0 + 18.3 = 110.3で、113.4には3 g足りません。足りない分は乳固形分と塩です。だからこの水分の値は「残り全部」ではありません。日本のキッチンではスティックが手に入らないので、この行はそのままでは使えません。200 gの塊を買ってきて、グラムで113 gを量るほうが現実的です。
メートル法レシピの250 g
- グラムが基準の単位なので、重さはそのまま250 g
- スティック:250 ÷ 113.398 = 2.20
- カップ(米国):250 ÷ 226.796 = 1.102
- 大さじ:250 ÷ 14.175 = 17.6。小さじ:250 ÷ 4.725 = 52.9
- 乳脂肪:250 × 0.8111 = 202.8 g。つまりこの塊の5分の1ほどは脂肪ではない
スティック2.2本は切りにくい数です。スティック2本と大さじ1杯で241 gになり、ケーキやクッキーなら十分近く、しかも量りやすい組み合わせになります。日本で売っている200 gの塊なら、これは1箱とあと50 gです。50 gはこのページの大さじ換算でおよそ3杯半なので、塊を1つ買って大さじ3杯半を足すほうが、スティックを2.2本に切るよりずっと楽です。
適用限界
81.11%という脂肪分と16.17%という水分は、米国の食塩入りバターの平均値です。実際のバターは銘柄・季節・飼料で動きます。法律上の下限は乳脂肪80%で、米国産の一般的なバターは80%から82%の間にあり、ヨーロッパタイプはそれより高く、塗りやすく調整されたスプレッドはもっと低くなります。このページはその違いを補正しません。スティック・カップ・大さじの値は測定値ではなく定義なので、定義どおりに正確です。ただしそこから出てくるグラム数は、包装に印刷された数より0.4%大きくなります。日本のバターは200 gの塊で売られていてスティックではないので、米国のレシピを日本のキッチンで再現するときは、このページで一度グラムに直してから量るのが確実です。Jミルクによれば、200 gの塊を14等分すると1切れがおよそ14 gで、これは大さじ1杯分に当たります。つまり200 gの塊は大さじ14杯ぶんで、レシピが大さじで書かれているなら塊をそのまま切って使えます。
よくある質問
- スティック1本は何グラムか
- 113.4 gです。米国のスティックは4オンスと定義されていて、4 ozが113.398 gだからです。これは同時にカップ(米国)の半分、大さじ8杯、小さじ24杯、ポンドの4分の1でもあります。包装に113 gと印刷されているのは印刷用に丸めた数で、0.4%の違いは家庭用の秤の精度のはるか内側です。日本の200 gの塊ならスティック1.76本分なので、米国のレシピのスティック表記は、このページでグラムに直してから量るのが安全です。
- スティックをカップに直すには
- スティック2本でカップ1杯です。スティック1本はカップの半分なので、1本半なら4分の3カップ、1 lbの塊つまり4本なら2カップになります。これは測定ではなく定義から出てくる話で、スティックは4オンス、カップ1杯のバターは8オンスと決まっているからです。ここでいうカップは米国のカップで236.6 mL、日本の計量カップの200 mLとは18%ほど違います。日本のレシピと行き来するときは、どちらのカップなのかを必ず確かめてください。
- バターの乳脂肪はどれくらいか
- 米国ではおよそ81%が脂肪で16%が水分、残りの3%が乳固形分と塩です。連邦法が乳脂肪80%を下限と定めているので(7 CFR 58.305)、普通の米国産バターは80%から82%に収まり、ヨーロッパタイプはもっと高く、塗りやすいスプレッドはもっと低くなります。この脂肪1 gはおよそ9 kcalなので、バターのカロリーのほとんどはこの81%のほうから来ています。
- 食塩入りと無塩で重さは違うのか
- 実用上は同じです。塩は重量のおよそ1.5%から2%なので、食塩入りバター1本は無塩のものより2 gほど重いだけです。大量に仕込むときは効きますが、1本単位では問題になりません。このページの脂肪と水分は食塩入りバターの平均値なので、両方を足しても全体の重さにはわずかに届きません。そこが気になる場合は、無塩の値のほうが少しだけ近くなります。
- なぜグラムだけでなく脂肪と水分に分けるのか
- その分け方が、バターを油で置き換えられるかどうかを決めるからです。スティック1本は秤の上では113.4 gでも、脂肪はおよそ92 gしかありません。だから油をバターで置き換えるには、同じ脂肪量を出すのに重量でおよそ23%多くのバターが要ります。油とバターの換算ページは、まさにこの計算を逆方向にたどっているものです。バターの重量をそのまま油の重量と読み替えると、脂肪が2割以上足りない仕上がりになります。
参考文献
- Butter — 連邦法上のバターの定義と基準(21 U.S.C. § 321a) — Cornell Law School, Legal Information Institute
- 7 CFR § 58.305 — 用語の定義(バター:乳脂肪80%以上) — US Government Publishing Office, Electronic Code of Federal Regulations
- FoodData Central — Butter, salted (FDC ID 173410) — US Department of Agriculture, Agricultural Research Service
- バターQ&A — 一般社団法人Jミルク