レンガ計算
計算結果
必要なレンガ数
- モルタル量(立方フィート)
- 5.81 ft³
- モルタル量(立方メートル)
- 0.164 m³
レンガ計算は、壁でも門柱でも縁石でも、レンガの種類と壁の厚さを選んで見付面積を入れると、買うべきレンガ数と、それを積むモルタル量を出す計算機です。決め手は2つの選択だけです。レンガの種類は、1個が壁のどれだけを占めるかを決めます。モジュラーレンガは7⅝ × 3⅝ × 2¼ inで、クイーンレンガはそれより長く薄いので、同じ1平方フィートに入る数は前者が6.86個、後者が4.61個になります。壁の厚さは、厚み方向にレンガが何枚並ぶかを決めます。半枚積みは1枚分、1枚積みは2枚分、2枚積みは4枚分で、2枚積みの数が1枚分の4倍になるのはこのためです。ここに係数表はありません。レンガ数はレンガの長さと高さに目地を足したものから出し、モルタル量は壁の体積からレンガが占める分を引いて出します。
1平方メートルあたりの正味のレンガ数とモルタル量
| レンガ | 壁の厚さ | 1平方メートルあたりの個数 | 1平方メートルあたりのモルタル量(m³) |
|---|---|---|---|
| モジュラーレンガ(7⅝ × 3⅝ × 2¼ in) | 半枚積み(1枚分) | 73.8 | 0.0169 |
| モジュラーレンガ(7⅝ × 3⅝ × 2¼ in) | 1枚積み(2枚分) | 147.6 | 0.0432 |
| モジュラーレンガ(7⅝ × 3⅝ × 2¼ in) | 1.5枚積み(3枚分) | 221.4 | 0.0696 |
| モジュラーレンガ(7⅝ × 3⅝ × 2¼ in) | 2枚積み(4枚分) | 295.2 | 0.096 |
| クイーンレンガ(9⅝ × 3⅛ × 2¾ in) | 半枚積み(1枚分) | 49.6 | 0.0121 |
| クイーンレンガ(9⅝ × 3⅛ × 2¾ in) | 1枚積み(2枚分) | 99.2 | 0.0338 |
| クイーンレンガ(9⅝ × 3⅛ × 2¾ in) | 1.5枚積み(3枚分) | 148.8 | 0.0555 |
| クイーンレンガ(9⅝ × 3⅛ × 2¾ in) | 2枚積み(4枚分) | 198.4 | 0.0772 |
| 標準レンガ(240 × 115 × 53 mm) | 半枚積み(1枚分) | 63.5 | 0.0221 |
| 標準レンガ(240 × 115 × 53 mm) | 1枚積み(2枚分) | 127 | 0.0542 |
| 標準レンガ(240 × 115 × 53 mm) | 1.5枚積み(3枚分) | 190.5 | 0.0864 |
| 標準レンガ(240 × 115 × 53 mm) | 2枚積み(4枚分) | 254 | 0.1185 |
正味の量です。ロスは含まず、面積も掛けていません。結果パネルの数がロスとあなたの壁面積を含んだ値になります。最初の2列は選択肢の名前、後ろの2列が1平方メートルあたりの個数とモルタル量です。個数はレンガの長さと高さに目地を1本足したものから出していて、表から写したものではありません。だから標準レンガは1枚分で63.5個で、市販の積算表にある64個とは少し違います。モルタルは「壁の体積からレンガの占める体積を引いたもの」で、実心レンガなら厳密です。中空ブロックにはこの式は使えません(ブロック計算のページは1個あたりのモルタル量を出します)。1枚分の値を枚数倍すればその壁型の量になります。
公式
レンガ数 = ceil( 面積 × (1 + ロス率 ÷ 100) ÷ ((長さ + 目地) × (高さ + 目地)) × 枚数 )
- 長さ
- レンガ1個の長さに目地を1本足したもの。壁に沿って1個が占めるモジュールです。
- 高さ
- レンガ1個の高さに目地を足したもの。壁を登る方向に1個が占めるモジュールです。
- 枚数
- 壁の厚み方向にレンガが何枚並ぶか。半枚積みは1、1枚積みは2、2枚積みは4です。
- 面積
- 壁の見付面積。平方フィートで数えます。
- ロス率
- ロス率。正味の個数に対する割合(%)です。
レンガを発注する前に使ってください。そして壁の厚さは正直に選んでください。同じ100平方フィートでも、半枚積みなら720個、2枚積みなら2,880個です。個数は整数に切り上げ、ロス率は先に面積へ掛かるので、モルタルもそれにつれて増えます。割れの分だけ余計に覆う面積にも目地が要るからです。ブロックの壁ならブロック計算のページを使ってください。あちらに壁の厚さの欄がないのは、ブロック壁がブロック1個分の厚さしかないからです。
計算例
モジュラーレンガで半枚積みの壁100平方フィート、ロス5%
- レンガ1個と目地が占める面積:(7.625 + 0.375) × (2.25 + 0.375) = 8 × 2.625 = 21 in²
- 1平方フィートは144 in²なので、144 ÷ 21 = 6.86個/ft²
- ロス5%を見込んだ面積:100 × 1.05 = 105 ft²(9.755 m²)
- レンガ数:105 × 6.857 = 720.0個
- 壁厚:1枚分 = 3.625 in = 0.0921 m
- モルタル:(0.0921 − 73.81 × 0.0010193) × 9.755 = 0.1643 m³ = 5.81 ft³
1平方フィートあたり6.86個は、米国の積算表がモジュラーレンガについて載せている数です。これはモジュールの算術からそのまま出てきます。8インチに目地3/8インチを足した21平方インチで144を割ると6.86です。壁が1枚分なので何も掛けません。このページでいちばん単純な場合で、ほかの壁型はすべてこの倍数になります。モルタルは1枚分で壁の体積の18%にあたります。
標準レンガで2枚積みの壁100平方フィート、ロス5%
- レンガ1個と目地:(240 + 10) × (53 + 10) = 250 × 63 = 15,750 mm² = 0.01575 m²
- 1平方メートルあたり1 ÷ 0.01575 = 63.5個(1枚分)
- 2枚積みは4枚分:63.5 × 4 = 254個/m²
- ロス5%を見込んだ面積:100 ft² = 9.290 m²、× 1.05 = 9.755 m²
- レンガ数:9.755 × 253.97 = 2,477.4 → 切り上げて2,478個
- 壁厚:4 × 115 + 3 × 10 = 490 mm
- モルタル:(0.490 − 253.97 × 0.0014628) × 9.755 = 1.156 m³ = 40.82 ft³
1平方メートルあたり254個は4枚分の数です。半分にすると1枚積みの127、もう半分で半枚積みの63.5になります。4つの壁型が別々の係数ではなく1つの数の倍数で済むのはこのためです。モルタルはここでは壁の体積の24%で、1枚分の18%より多くなります。枚が増えるほど目地が1本ずつ増えるので、厚い壁ほどモルタルの割合が上がります。
クイーンレンガで1.5枚積みの壁200平方フィート、ロス10%
- クイーンレンガ1個と目地:(9.625 + 0.375) × (2.75 + 0.375) = 10 × 3.125 = 31.25 in²
- 144 ÷ 31.25 = 4.61個/ft²(1枚分)
- 1.5枚積みは3枚分:4.61 × 3 = 13.82個/ft²
- ロス10%を見込んだ面積:200 × 1.1 = 220 ft²(20.44 m²)
- レンガ数:220 × 13.82 = 3,041.3 → 切り上げて3,042個
- 壁厚:3 × 3.125 + 2 × 0.375 = 10.125 in
- モルタル:(0.2572 − 148.8 × 0.0013555) × 20.44 = 1.134 m³ = 40.05 ft³
クイーンレンガはモジュラーレンガより長く薄いので、1個で覆える壁は広くなります。1平方フィートあたり4.61個で、6.86個より少ない数です。それでも3枚分で厚さは10インチにしかなりません。レンガの種類と壁の厚さを別々に選べるのはこの対比のためで、同じ200平方フィートがここでは3,042個、モジュラーレンガなら4,526個になります。
適用限界
レンガの寸法は呼び寸法で、実際のパレットは呼び寸法どおりではありません。焼成レンガは1個あたり1〜2 mmずれますし、目地の太さは鏝の加減で決まります。想定より2 mm広い目地は、同じ個数で壁の体積が3%ほど増えます。個数はどこも切らずに積んだ前提で、切断は見込んでいません。開口部、出隅、積み方のパターン、アーチ、そしておおよそ1平方メートル未満の壁は、ここで出る数より多く要ります。そのためにロス率の入力欄があり、開口部のある壁では5%は下限であって安全な値ではありません。モルタルは壁の体積からレンガの体積を引いたもので、実心レンガなら厳密ですが、どのレンガにも目地が充填されている前提です。中空積みや目地を掻き出した仕上げでは、実際の使用量はもっと少なくなります。参考表の後ろにある密度と目地幅は積算上の代表値であって規格ではなく、このページは規格を引用せず寸法から計算しています。
よくある質問
- 1平方フィートにレンガは何個入りますか
- モジュラーレンガを1枚分で積むと6.86個、クイーンレンガなら4.61個です。どちらもレンガ1個に目地1本を足した寸法から出ます。8 × 2.625インチは21平方インチで、144 ÷ 21 = 6.86です。壁の枚数を掛けてください。1枚積みは2枚分なので1平方フィートあたり13.71個になります。
- レンガ壁のモルタルはどれくらい使いますか
- 標準レンガなら、半枚積み1平方メートルあたりおよそ0.022立方メートル、1枚積みで0.054、2枚積みで0.119です。これは壁の体積から中のレンガの体積を引いたもので、実心レンガなら係数を使わずに厳密に出ます。1枚分では壁の体積の約18%、4枚分では約24%になります。枚が増えるほど目地が1本ずつ増えるからです。
- レンガのロス率はどれくらい見ますか
- 開口部のない平らな長方形の壁なら5%、窓や出隅、迫り出し積み、切断が入るなら10%以上です。レンガは鏨かダイヤモンドソーで切りますが、切れ端はほとんど再利用できないので、平らな壁なら20個に1個、そうでなければ10個に1個を足すのが目安です。入力欄は0〜30%まで受け付けます。
- モジュラーレンガとクイーンレンガは何が違いますか
- 寸法です。そして寸法は見た目ではなく、モジュールに収まるように決められています。モジュラーレンガは7⅝ × 3⅝ × 2¼ inなので、3/8インチの目地を入れると8個でちょうど64インチ、3段でちょうど8インチになります。クイーンレンガは9⅝ × 3⅛ × 2¾ inで、10インチのモジュールに収まります。このページは呼び寸法ではなく実際の寸法で計算するので、積算表の丸めた数ではなく6.86と4.61が出ます。
- 1枚積みの壁の厚さはどれくらいですか
- レンガ2枚分で、標準レンガなら240 mm、モジュラーレンガなら7⅝インチです。名前はインチではなく枚数を数えています。半枚積みが1枚分、1枚積みが2枚分、1.5枚積みが3枚分、2枚積みが4枚分です。同じ4つの壁につけられたメートル法の呼び名12・24・37・49はセンチメートル単位の呼び寸法です。このページは実際に使った壁厚を参考表に出しているので、両方を突き合わせられます。
- 出隅や開口部のレンガも数に入っていますか
- 入っていません。このページは見付面積に歩掛りを掛けているだけで、壁がどこで交わるか、窓がどこにあるかを知りません。出隅は通りが良い分だけ少し多く要り、開口部はレンガが減る代わりに切断がたくさん出ますが、この2つは相殺しません。だからロス率を固定の5%ではなく入力欄にしているのです。開口部がいくつもある壁は、外壁全体を測るのではなく、正味の面積を出して足し合わせてください。
参考文献
- Approximate Conversions from U.S. Customary Measures to Metric — インチ、フィート、平方フィートの換算表。このページの寸法と面積の根拠 — National Institute of Standards and Technology
- 国際単位系(SI)とは — 産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ)