BMR計算
計算結果
基礎代謝量
- 基礎代謝量(kJ)
- 6,898 kJ
- 安静時1時間あたり
- 68.7 kcal
BMR(基礎代謝量)は、体を動かさずにじっとしていたときに1日で使うエネルギーのことで、その日の消費の底にあたる数です。このページは性別・年齢・身長・体重をミフリン式(Mifflin-St Jeor)に当てはめて、キロカロリーとkJ、そして安静時の1時間あたりに直した値の3通りで示します。ただしここで出るのは底の数であって、1日の消費カロリーではありません。動いた分・食べ物を消化する分・運動の分はまだ1つも入っていないので、それらを含めた1日の総量が要るときはTDEEのページを見てください。同じ「安静時の消費」を扱う隣のページに安静時代謝(RMR)がありますが、あちらは同じ式に±10%の予測幅を添えて出す別のページで、こちらは幅を付けずに1つの数だけを出します。この数は目標そのものではなく、目標を組み立てるための出発点です。
175 cm・70 kgの男性を、年齢別に読み直した基礎代謝量
| 年齢(歳) | 基礎代謝量(kcal/日) |
|---|---|
| 20 | 1699 |
| 30 | 1649 |
| 40 | 1599 |
| 50 | 1549 |
| 60 | 1499 |
| 70 | 1449 |
性別と体格を1つに固定してあるので、動くのは年齢の列だけです。身長と体重は上の入力欄と同じにしてあるため、30歳の行が既定の状態の主結果と同じ1649 kcalになります。数はすべてミフリン式から出したもので、実測の曲線ではありません。係数が1年あたり5 kcalなので、6行は10年ごとにちょうど50 kcalずつ下がります。これは式が一直線に引かれているという意味で、実際の基礎代謝は60歳を過ぎるともっと速く落ちます。60歳の行の1499 kcalと70歳の行の1449 kcalはどちらも式の値で、その先を保証するものではありません。表の中の数は計算結果をそのまま出しているので、4桁の数にも3桁ごとの区切りは入っていません。
公式
BMR = 10 × 体重 + 6.25 × 身長 − 5 × 年齢 + s(sは男性が+5、女性が−161)
- 体重
- いま測った体重。式の中ではいちばん大きく効く項で、10を掛けた値がそのまま入ります (kg)
- 身長
- 身長。cmで入れてください。mで入れると別の数が出ます (cm)
- 年齢
- 満年齢。この項は1年ごとに5 kcalずつ下がります
- s
- 性別による定数。男性は+5、女性は−161
安静時の消費を土台にして、摂取カロリーの目標を組み立てたいときに使います。体脂肪率が分かっているなら、除脂肪体重から出すカッチ・マッカードル式のほうが体に合います。逆に、いまの体重を保つのに必要な量を知りたいだけなら、活動量を掛けたTDEEのほうが近道です。ここで出るのは底の数なので、この数をそのまま目標にしないでください。目標はこの数より上にあり、活動量の分だけ離れています。
計算例
30歳の男性、175 cm・70 kgの場合
- 体重の項:10 × 70 = 700
- 身長の項:6.25 × 175 = 1,093.75
- 年齢の項:5 × 30 = 150で、これを引く
- 男性の定数を足す:700 + 1,093.75 − 150 + 5 = 1,648.75 kcal/日
- キロジュールに直す:1,648.75 × 4.184 = 6,898 kJ
同じ体で女性の定数を使うと166 kcal低くなります。2つの定数の差がちょうどその分だからです。166はこの式でいちばん大きい一項目で、体重70 kgの項700の4分の1近くにあたります。
100歳の女性、175 cm・70 kgの場合
- 体重と身長の項:700 + 1,093.75 = 1,793.75
- 年齢の項:5 × 100 = 500で、これを引く
- 女性の定数:−161
- 1,793.75 − 500 − 161 = 1,132.75 kcal/日
- 1時間あたり:1,132.75 ÷ 24 = 47.2 kcal
この70年の加齢で1日516 kcal下がります。全体のおよそ3分の1にあたり、年齢の欄が省略できない理由がここにあります。年齢の項が1年につき5 kcalで一定なのは式がそう作られているからで、実際の代謝が一直線に落ちるという意味ではありません。
適用限界
BMRは摂取カロリーの目標ではありません。何もせず横になっている状態で使う分で、動く分・消化する分・運動する分はこの外側にあります。活動量を足した1日の必要量は、この数より2割から5割ほど高くなり、このサイトの活動量の梯子では1.2倍から1.9倍まで動きます。式は平均的な体格の健康な成人を前提にしていて、よく鍛えた人や極端に背の高い人では低く出ます。体脂肪率を見ていないので、90 kgのウェイトリフターと90 kgの座りがちな人とで同じ数になります。妊娠中・やけど・発熱・甲状腺の病気は、安静時の消費を予測から離れた場所へ動かします。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」は、同じ安静時の消費を年齢と性別ごとの基礎代謝基準値から見積もります。これはこのページが使っているミフリン式とは別の集団から作られた別の物差しで、同じ人に当てても同じ数にはなりません。どちらが正しいという話ではなく、出どころが違うという話です。
よくある質問
- BMRとは何か
- 基礎代謝量のことで、体を動かさずにじっとしていたときに1日で使うエネルギーです。呼吸や心臓の拍動、体温の維持など、生きているだけで必ず出ていく分にあたります。1日の消費のうち6割から7割を占めますが、それ自体は摂取量の目標ではありません。活動量を掛けて初めて目標の土台になります。
- どの式を使っているのか
- ミフリン式(Mifflin-St Jeor)です。1990年に発表され、健康な成人については栄養学の分野でいまも第一に挙げられる予測式です。1919年のハリス・ベネディクト式は同じ条件で5%から15%ほど高く出るため、このページでは採用していません。体脂肪率が分かっている場合のカッチ・マッカードル式も、このページでは扱っていません。
- BMRとTDEEはどう違うのか
- BMRは動かない状態の底で、TDEEはそれに1日の活動を全部足したものです。差は小さくありません。デスクワークで運動をしない人はBMRの1.2倍あたり、肉体労働で毎日鍛えている人は1.9倍あたりまで上がります。摂取カロリーの目標を決めるときの出発点になるのは、BMRではなくTDEEのほうです。
- 1日の消費カロリーをどこで見るのか
- このページが出すのは底の数だけです。活動量を掛けた1日の消費カロリーは、TDEEのページで活動レベルを選ぶと出ます。減らすか増やすかという目標まで決めたいときは、カロリー計算のページがその2つを続けて行います。
- 同じ身長と体重なのに数が違うのはなぜか
- 式が集団の平均から作られているからです。ミフリン式は健康な成人でおおむね±10%の幅を持ち、同じ体格の2人が10%以上違うことも珍しくありません。体脂肪率や筋肉の量、甲状腺の状態、長期間の食事制限も数を動かします。自分の値を知りたいのであれば、安静時の消費を測定するしかありません。
参考文献
- A new predictive equation for resting energy expenditure in healthy individuals — Mifflin MD, St Jeor ST, et al. — American Journal of Clinical Nutrition, 1990
- Human energy requirements: report of a joint FAO/WHO/UNU expert consultation — Food and Agriculture Organization of the United Nations
- 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 — 厚生労働省