メインコンテンツへスキップ
CalcMax

ROE計算

範囲:-100,000,000〜100,000,000

範囲:0〜1,000,000,000

範囲:0〜1,000,000,000

計算結果

12.00%

自己資本利益率(平均自己資本)(%)

自己資本利益率(期末自己資本)(%)
10.00%
平均自己資本
1,250,000.00

自己資本利益率(ROE)は収益性の比率で、企業が稼いだ純利益を、その背後にある自己資本で割ったものです。株主のお金が1年で何になったかを教えてくれる数であり、計算そのものは議論の余地がなく、分母だけが議論になる珍しい比率でもあります。1年分の利益は連続して流れ込みますが、自己資本は流れ込むにつれて動く残高なので、擁護できる分母が2つあり、答えが食い違います。このページはその両方を出します。1つは期首と期末の自己資本の平均で割るもので、フローを期間に対応させます。もう1つは期末残高で割るもので、決算日における株主の持ち分が実際にいくらであるか、今日の帳簿価値に対して何を稼いでいるかという問いに答えます。以下には2つの比率と、その土台になった平均自己資本が並ぶので、隔たりのうちどこまでが口径の違いなのかが正確に見えます。

1年の純利益を150,000に固定し、期末自己資本を6通り

期末の自己資本平均自己資本自己資本利益率(%)期末自己資本利益率(%)
60000080000018.7525
80000090000016.6718.75
100000010000001515
1200000110000013.6412.5
1400000120000012.510.71
1600000130000011.549.38

どの行も同じ1年で、純利益は150,000、自己資本は1,000,000から始まります。変わるのは自己資本がどこで終わるかだけなので、表を上から下へ読むことは、動く分母が1年分の収益率に何をするかを読むことになります。3行目が軸です。自己資本が期首と同じところで終わるとき、平均自己資本も期末の自己資本も1,000,000で、2つの比率は15.00%で一致します。口径が食い違う余地が無いからです。その上では自己資本が増えており、平均自己資本利益率が期末自己資本利益率より先に立ちます。その下では自己資本が減っており、順序が入れ替わります。1列目と最後の列を一緒に読むと、罠の形が見えてきます。期末の自己資本が1,000,000から600,000へ下がるあいだに、期末自己資本利益率は15.00%から25.00%へ上がりますが、純利益も期首残高もまったく同じですから、改善はすべて分母の側にあります。1列目が200,000刻みで動くのに対して平均は100,000刻みで動くことも見ておいてください。平均を取るという計算そのもので、期末残高の変化は分母をその半分しか動かしません。1年という期間を表すための数が、1つの期末残高に支配されないようにするために、平均という口径が存在します。表の中の数は計算結果をそのまま出しているので、4桁の数にも3桁ごとの区切りは入っていません。

公式

自己資本利益率 = 親会社株主に帰属する純利益 ÷ ((期首の自己資本 + 期末の自己資本) ÷ 2)

純利益
その期間の、親会社の株主に帰属する利益です。支払利息の後、税の後、そして連結子会社のうち少数株主に属する部分を差し引いた後の額になります。
期首の自己資本
その期間の初日の自己資本です。今年の結果が足される前の、株主の持ち分の帳簿価値にあたります。
期末の自己資本
最終日の自己資本です。期首残高に今年の利益を足し、それを動かしたそれ以外のもの——新株の発行、自社株買い、支払った配当、損益計算書を通らないその他の包括利益累計額——を足し引きした額です。
平均自己資本
(期首 + 期末) ÷ 2で、1つ目の比率の分母なので2つの比率の隣に並べています。フローと残高を1つの期間の上で比べられるようにするのがこれです。
自己資本利益率
純利益を平均自己資本で割ったもので、主結果にあたります。期中に自己資本が大きく動いた年にはこちらが正しい数になります。
期末自己資本利益率
純利益を期末の自己資本で割ったもので、同じ分子を決算日の残高の上に置いたものです。今日存在する帳簿価値に対してその企業が何を稼いでいるかという、別の、同じくらい筋の通った問いに答えます。

株主のお金がどれだけ働いているかを企業間で比べるとき、そして1つの企業を時系列で追うときに使います。分子も分母も財務諸表からそのまま取れるので見積もりが要らず、多くの人が最初に出会う収益性の比率がこれである理由でもあります。自己資本がほとんど動かなかった企業で読めば2つの分母は一致し、選び方は問題になりません。自社株買いや大規模な増資や減損で自己資本が大きく動いた年で読めば、選び方が答えそのものになります。このページがどちらかを選ばずに両方を出すのはそのためです。注意が3つあります。自己資本は帳簿上の数なので、長年自社株買いを続けてきた企業では、事業の価値を反映しなくなった分母の上で高い利益率が出ることがあります。負債はこれを押し上げます。借入で資金を調達している企業は同じ利益に対して背後の自己資本が小さいので、この比率だけを見ればレバレッジの効いた企業が優良な企業を上回ることがあります。そして貸借対照表の形が違う業種のあいだでは比べられません。同業他社と比べ、市場全体とは比べないでください。

計算例

  1. 自己資本が1,000,000から1,500,000に増えた年、純利益150,000

    1. 平均自己資本:(1,000,000 + 1,500,000) ÷ 2 = 1,250,000
    2. 平均自己資本利益率:150,000 ÷ 1,250,000 = 0.12なので12.00%
    3. 期末自己資本利益率:150,000 ÷ 1,500,000 = 0.10なので10.00%
    4. 隔たり:12.00% − 10.00% = 2.00ポイント。期中に自己資本が増えたから生じた差です

    既定のケースで、このページが2つの数を出す理由を示します。同じ利益、同じ企業で、どちらも筋の通った答えが2ポイント離れています。ここでは平均の分母のほうが公平です。150,000は12か月のあいだに稼がれたもので、そのあいだ自己資本は期末の水準より下にある時期が長かったので、期末の数で割ると収益を過小に述べることになります。期末の分母が間違っているわけではなく、別の問いに答えています。今日存在する帳簿価値に対して何を稼いでいるかという問いで、今この株式を買うかどうかを決めているなら、問いはそちらです。

  2. 自己資本が900,000から1,100,000に増えた年、純利益120,000

    1. 平均自己資本:(900,000 + 1,100,000) ÷ 2 = 1,000,000
    2. 平均自己資本利益率:120,000 ÷ 1,000,000 = 12.00%
    3. 期末自己資本利益率:120,000 ÷ 1,100,000 = 0.10909…なので10.91%
    4. 今回の隔たり:1.09ポイント。自己資本の増え方が割合として小さかったので、既定のケースより縮まっています

    同じケースの穏やかな版で、隔たりが固定の差ではなく、分母がどれだけ動いたかに比例して決まることを示します。平均自己資本がちょうど1,000,000になるのは、この分母が何なのかを思い出すのによい例です。1年のあいだに事業に入っていた株主のお金の、平均の額です。2つの例で利益は何も変わっていません。どちらの比率も違ってくるのは、自己資本の列のほうからです。

  3. 自己資本が縮む場合:1,000,000から600,000へ、純利益150,000

    1. 平均自己資本:(1,000,000 + 600,000) ÷ 2 = 800,000
    2. 平均自己資本利益率:150,000 ÷ 800,000 = 0.1875なので18.75%
    3. 期末自己資本利益率:150,000 ÷ 600,000 = 0.25なので25.00%
    4. 今度は期末の分母のほうが大きい答えになります。自己資本が減ったからです

    既定の例と同じ利益で、見た目はずっとよい収益率です。それが分母が小さくなっただけで作られています。自己資本は400,000減りました。自社株買い、多額の配当、あるいは損益計算書ではなくその他の包括利益を通じて計上された損失です。そして期末残高に対する収益率は25.00%に跳ね上がりました。自己資本を小さくすることが報われる比率の形がこれで、自己資本利益率が上がっていること自体が事業の改善の証拠にはならない理由でもあります。結論を出す前に、このページの2つの数を見比べてください。期末自己資本利益率が平均自己資本利益率を大きく上回っているときは、期中に分母が縮んでいます。

適用限界

押さえておくことは4つです。分子は親会社に帰属する純利益であって、連結の純利益ではありません。子会社をすべては所有していない場合、その子会社の利益のうち少数株主に属する部分は普通株主のものではないので除きます。分母は帳簿価値です。つまり会計記録が株主の持ち分はこれだと述べている額であって、市場がそう思っている額ではありません。長年自社株買いを続けてきた企業では帳簿上の自己資本が事業に対して小さすぎたり負になったりして、比率が意味を失います。このページの2つの比率は分母だけが違うので、企業間で比べるときは両側で同じほうを使う必要があります。ある企業の平均自己資本利益率と別の企業の期末自己資本利益率を並べるのは、企業の比較ではなく口径の比較です。そして高い数が自動的によいわけではありません。負債は自己資本の代わりになるので、レバレッジの効いた企業は同じ利益でも自己資本の小さい分だけ高い自己資本利益率を報告し、自社株買いや減損で縮んだ自己資本も何かが改善したわけでもないのに比率を持ち上げます。同じ業種の中で、何年か並べて、そしてその企業が抱える負債の隣で読んでください。

よくある質問

自己資本利益率はどう計算するのか
親会社に帰属する純利益を自己資本で割ります。問題はどの自己資本を使うかで、期首と期末の平均か、期末残高そのものかです。純利益150,000で自己資本が1,000,000から1,500,000へ動いた場合、平均の分母では150,000 ÷ 1,250,000 = 12.00%、期末の分母では150,000 ÷ 1,500,000 = 10.00%になります。このページは両方と、その土台になった平均自己資本も出します。
分母は平均自己資本と期末自己資本のどちらにすべきか
平均自己資本は利益というフローを期間に対応させるもので、期中に自己資本が動いたときの標準的な選択です。利益は自己資本が動いているあいだに稼がれたもので、期末残高で割るとその事実を無視することになるからです。期末自己資本は別の問いに答えます。今日存在する帳簿価値に対してその企業が何を稼いでいるかという問いで、今の姿のままその株式を評価しているならこちらが正しいほうです。自己資本がほとんど動かなければ2つは一致し、選び方は観念的なものになります。
このページが自己資本利益率を2つ出すのはなぜか
2つの差そのものが情報だからです。両者の隔たりは期中に自己資本がどれだけ動いたかの尺度で、符号が向きを教えます。期末自己資本利益率が平均自己資本利益率より高ければ分母は縮み、低ければ分母は増えています。純利益150,000で自己資本が1,000,000から600,000へ落ちた場合、平均では18.75%、期末では25.00%になり、この跳ね上がりは自社株買いか減損であって事業の改善ではありません。
自己資本利益率が高いのはいつでもよいことか
そうではありません。負債は自己資本の代わりになるので、同じ利益を上げる2つの同じ事業でも、借入で資金を調達しているほうが自己資本が小さく、したがって比率が高くなります。自己資本そのものが縮む場合も同じで、自社株買いでも、配当の支払いでも、損益計算書の外で計上された損失でも起きます。そして自己資本は帳簿上の数なので、長年自社株買いをしてきた企業は、事業の価値よりはるかに低い分母の上で大きな収益率を示すことがあります。同じ業種の同業他社と比べ、その企業の負債の隣で読んでください。
分子にはどの純利益を入れるのか
親会社の普通株主に帰属する利益で、支払利息の後、税の後の額です。完全所有していない子会社を連結している場合、その子会社の利益の一部は少数株主に属するもので株主のものではありません。損益計算書では別に報告され、ここでは除きます。この区別が最も効くのは、一部所有の大きな子会社を持つ企業で、そこでは連結の純利益が株主が実際に稼いだ額より実質的に大きくなることがあります。
自己資本利益率が負になったり、比率が無意味になったりすることはあるか
損失を計上した年は負になり、それはごく普通の答えです。比率が意味を失うのは自己資本そのものが小さいか負になったときで、長期の自社株買いや大きな減損の後に起こります。利益をごく小さい、あるいは負の帳簿価値で割ると、誤りではなく巨大な数か意味をなさない数が出てきます。分母が負になりうるということは、見事な収益率に見える値が逆の意味を持つことがあるということです。百分率を読む前に、その両側にある自己資本の額を確かめてください。

参考文献

関連する計算ツール