米海軍法体脂肪率計算
計算結果
体脂肪率
- 体脂肪量
- 15.8 kg
- 除脂肪体重
- 64.2 kg
この計算機は、メジャーだけで測る方法です。皮脂厚計も、年齢も要りません。首回りとウエスト、そして女性ならヒップを測り、身長を入れると、米海軍法の2つの式がその周囲を身体密度に変え、そこから体脂肪率を出します。同じカテゴリのほかの4ページとは測るものが違います。皮脂厚計のページは皮下脂肪の厚さを測り、BAIのページはヒップと身長だけで体重計を使わず、BMIから逆算するページは体に一切触れません。このページが読むのは体の周囲と身長です。米海軍が乗員を基準に当てはまるかどうか判定するのに使ってきたのと同じ計算で、誰でもメジャー1本で測れて、別の人が測り直しても近い値になるのが取り柄です。欄そのものからは分からないことが2つあります。1つ目、ヒップの欄は女性の式にしか入りません。男性の式が使うのはウエスト − 首回りで、ヒップは読みません。男性はあの欄を空のままにしても、何を入れても、結果は1つも変わりません。2つ目、ウエストを測る位置は男女で違います。米海軍の式は、男性についてはへその位置の腹囲で、女性については腰のいちばん細いところで当てはめられています。同じ体でもこの2つは数センチ離れます。このページのウエストの欄は男女共通で1つしかないので、どちらの位置で測るかはご自分で選んでください。
ウエストの周囲から読む体脂肪率、男性と女性
| ウエスト(cm) | 男性(%) | 女性(%) |
|---|---|---|
| 70 | 2.5 | 26.4 |
| 80 | 12.1 | 31.4 |
| 90 | 19.8 | 36.2 |
| 100 | 26.4 | 40.7 |
| 110 | 32.1 | 45.1 |
男性の列は身長180cm・首回り38cmの男性、女性の列は身長165cm・首回り32cm・ヒップ98cmの女性です。ウエスト以外はすべて固定しているので、範囲の両端でウエスト1cmが何ポイントにあたるかが分かります。1つの表で2つの式を兼ねられない理由もここにあります。
公式
男性:身体密度 = 1.0324 − 0.19077 × log10(ウエスト − 首回り) + 0.15456 × log10(身長) · 女性:身体密度 = 1.29579 − 0.35004 × log10(ウエスト + ヒップ − 首回り) + 0.22100 × log10(身長) · 体脂肪率 = 495 ÷ 身体密度 − 450
- 首回り
- 喉ぼとけのすぐ下で測った首回り (cm)
- ウエスト
- ウエストの周囲。男性はへその位置、女性はいちばん細いところ (cm)
- ヒップ
- ヒップの周囲。女性の式だけが読み、男性の式は読みません (cm)
- 身長
- 靴を履かない、立った状態の身長 (cm)
メジャーはあるが皮脂厚計はない、というときに使います。測る人の腕前に左右されない体脂肪率が欲しいとき、そして1カ月後にもう一度測って比べたいときにも向いています。同じ3カ所を同じように測れば再現しやすいので、長く追いかけるならこの方法です。皮脂厚計と測る人がいるなら皮脂厚計のページ、向きではなくその数そのものが要るならDEXAのほうを選んでください。2つのメジャー法どうしでも数ポイントは食い違いますし、どちらも基準になる測定ではありません。
計算例
男性、180cm・80kg、首回り38cm・ウエスト90cm
- 男性の式が使うのはウエスト − 首回り:90 − 38 = 52cm
- 身体密度:1.0324 − 0.19077 × log10(52) + 0.15456 × log10(180) = 1.0536
- 体脂肪率:495 ÷ 1.0536 − 450 = 19.8%
- 脂肪量:80 × 0.198 = 15.8kg
- 除脂肪体重:80 − 15.8 = 64.2kg
上の入力にあるヒップは、男性には何の影響も与えません。男性の式はヒップを読みません。それでも埋まっているのは、その欄がすべての人に表示されるからです。
女性、165cm・60kg、首回り32cm・ウエスト72cm・ヒップ98cm
- 女性の式が使うのはウエスト + ヒップ − 首回り:72 + 98 − 32 = 138cm
- 身体密度:1.29579 − 0.35004 × log10(138) + 0.22100 × log10(165) = 1.0368
- 体脂肪率:495 ÷ 1.0368 − 450 = 27.4%
- 脂肪量:60 × 0.274 = 16.5kg
- 除脂肪体重:60 − 16.5 = 43.5kg
この和からヒップを外すと、女性の式は成り立ちません。対数の項が崩れて、体脂肪率は大きな負の数になります。女性にとってヒップの欄は外せず、男性にとってはそもそも読まれません。
適用限界
ここに出る数はすべてメジャーの読みで、メジャーの読みは当てた場所で決まります。難しいのはウエストです。男性の式はへその位置の腹囲に当てはめられ、女性の式は腰のいちばん細いところに当てはめられていて、同じ体でもこの2つは数センチ離れます。位置を間違えると、体脂肪率は0.1ポイントではなく数ポイント動きます。式そのものは、水中体重測定に対しておよそ3〜4ポイントの標準誤差を持っています。これは多くの人が見分けたいと思っている差より広く、しかも当てはめに使われたのは軍の標本で、大半が白人で若い人でした。後年の総説のいくつかは、女性と、元の標本が代表していない人で体脂肪を高く見積もると報告しています。これは現場の推定値であって診断ではなく、式が検証されたことのない子供・10代・妊娠中の方には当てはまりません。
よくある質問
- 米海軍法はどれくらい正確か
- 水中体重測定を基準にすると、式の標準誤差はおよそ3〜4ポイントです。皮脂厚計と同じくらいの桁で、DEXAよりはかなり落ちます。数字としてはよくありませんが、この方法の取り柄はそこではありません。同じ3カ所を毎月同じように測れば、1回の値より傾向のほうが信用できます。計画が効いているかどうかを教えてくれるのはその傾向です。
- なぜ首回りが体脂肪率の式に入るのか
- 式が導かれたのではなく、当てはめられたからです。HodgdonとBeckettは数百人の乗員について12カ所の周囲と8カ所の皮脂厚を測り、水中体重測定から出した身体密度と突き合わせて、いちばんよく当たる組み合わせを残しました。首回りが生き残ったのは、そこが脂肪の付きにくい場所だからです。体格の代わりをする数として働き、同じウエストでも首が太い人ほど、そのウエストのうち脂肪の割合は少ない、と読めます。
- ヒップは男性にも必要か
- 要りません。男性の式はウエストから首回りを引くだけで、ヒップは読みません。ですのであの欄はそのままにしておいて構いません。女性の式はヒップを足すので、抜くと答えが数ポイント動きます。女性にとっては外せない入力です。このページがウエストの欄を男女共通で1つにしている事情もあって、測る位置は男女で違います。男性はへその位置、女性は腰のいちばん細いところです。
- どこを測ればよいか
- 首回りは喉ぼとけのすぐ下、メジャーを前で少し下がるように当てて測ります。男性のウエストはへその位置で、メジャーを水平に保ち、お腹は力を抜いてください。息を吸って引っ込めてはいけません。女性のウエストは腰のいちばん細いところで、ふつうはへそより上にあります。ヒップはお尻のいちばん出ているところです。メジャーは肌に密着させますが、食い込ませません。深く息を吐ききったところではなく、ふつうに息を吐いたところで測り、各カ所を2回測ってください。
- 体組成計の値と違うのはなぜか
- 測っているものが違うからです。家庭用の体組成計は脚に微弱な電流を流し、その流れにくさから脂肪を推定するので、水分量・直前の運動・測る時刻で値が動きます。メジャーはそのどれにも左右されません。どちらも基準になる値ではありません。方法を1つ選び、それからはそれだけを使い、新しい値は他の機器ではなく自分の以前の値と比べてください。
参考文献
- Prediction of body fat content in military personnel from body circumferences and height — Hodgdon JA, Beckett MB — Medicine & Science in Sports & Exercise, 1984
- Nutrition and Athletic Performance — 栄養と運動パフォーマンスに関する共同声明 — Academy of Nutrition and Dietetics, Dietitians of Canada and American College of Sports Medicine, 2016