理想体重計算
計算結果
理想体重(Devine)
- 理想体重(Robinson)
- 68.9 kg
- 理想体重(Miller)
- 68.7 kg
- 健康的な体重の下限
- 56.7 kg
- 健康的な体重の上限
- 76.6 kg
理想体重計算は、体重計には出せない問いに答えます。身長と性別から見て、自分は何kgを目標にすればよいのか、という問いです。このページはDevine、Robinson、Millerという3つの計算式を出し、その隣にBMIから出した健康的な体重の範囲を並べます。3つの式は1〜2kgずれていて、そのばらつきこそがこの答えの正直なところです。どれも健康の目標ではありません。3つとも薬の用量を決めるために作られた式で、狙いは体の大きさに合わせて用量を測ることで、目標を立てることではありませんでした。健康のためにはBMIの範囲を、式は本来の用途に使ってください。
男性の理想体重(身長別)
| 身長(cm) | Devine(kg) | Robinson(kg) | Miller(kg) |
|---|---|---|---|
| 155 | 52.4 | 53.9 | 57.6 |
| 160 | 56.9 | 57.7 | 60.4 |
| 165 | 61.4 | 61.4 | 63.2 |
| 170 | 65.9 | 65.2 | 66 |
| 175 | 70.5 | 68.9 | 68.7 |
| 180 | 75 | 72.6 | 71.5 |
| 185 | 79.5 | 76.4 | 74.3 |
| 190 | 84 | 80.1 | 77.1 |
3つの式はどれも5フィートより上では1次式なので、どの列も身長1インチにつき決まったキログラム数ずつ増えていきます。値は小数第1位で丸めています。
女性の理想体重(身長別)
| 身長(cm) | Devine(kg) | Robinson(kg) | Miller(kg) |
|---|---|---|---|
| 155 | 47.9 | 50.7 | 54.5 |
| 160 | 52.4 | 54.1 | 57.2 |
| 165 | 56.9 | 57.4 | 59.8 |
| 170 | 61.4 | 60.8 | 62.5 |
| 175 | 66 | 64.1 | 65.2 |
| 180 | 70.5 | 67.5 | 67.9 |
| 185 | 75 | 70.8 | 70.6 |
| 190 | 79.5 | 74.2 | 73.2 |
男性の表と比べてください。Devineはどの身長でもちょうど4.5kg低く、RobinsonとMillerは近い値から始まって、身長が上がるほど差が広がります。
公式
理想体重 = 基準体重 + (身長(in) − 60) × 増加量(1インチあたり)
- 身長
- 5フィート(60インチ)を超える分の身長。インチで表します (in)
- 基準体重
- ちょうど5フィートのときの体重。Devineでは男性50.0kg・女性45.5kg、Robinsonでは52.0 / 49.0、Millerでは56.2 / 53.1です (kg)
- 増加量
- 線の傾き。Devineは男女とも2.3、Robinsonは男性1.9・女性1.7、Millerは1.41と1.36です (kg)
薬の用量を体の大きさに合わせて1つの数に決めたいときはDevineを使ってください。3つともそのために当てはめた式で、用量の参考資料が印字しているのもDevineです。健康の目標体重が欲しいときは、代わりに健康的な体重の範囲を読んでください。公的な機関が公表しているのはあちらです。下の2つの表は3つの式が出す値をすべて並べているので、数を入力しなくても確かめられます。
計算例
身長175cmの男性
- インチに直すと175 ÷ 2.54 = 68.9インチ
- 60インチの基準を引くと、5フィートを超える分は8.9インチ
- Devine:50.0 + 8.9 × 2.3 = 70.5kg
- Robinson:52.0 + 8.9 × 1.9 = 68.9kg
- Miller:56.2 + 8.9 × 1.41 = 68.7kg
3つの答えは1.8kgの幅に収まります。これらの式が本当に伝えているのは、どれか1つの数ではなく、この幅のほうです。
身長163cmの女性
- 163 ÷ 2.54 = 64.2インチなので、基準を4.2インチ超えます
- Devine:45.5 + 4.2 × 2.3 = 55.1kg
- Robinson:49.0 + 4.2 × 1.7 = 56.1kg
- Miller:53.1 + 4.2 × 1.36 = 58.8kg
Devineは女性で4.5kg低く始まり、傾きは同じなので、その差は身長が変わっても開きません。RobinsonとMillerも低く始まりますが傾きが緩いので、背が高いほど差が広がります。
ちょうど152.4cmの男性
- 152.4cmはちょうど60インチ、5フィートです
- 1インチあたりの項が0になるので、各式は基準体重をそのまま返します
- Devine 50.0kg、Robinson 52.0kg、Miller 56.2kg
ちょうど5フィートでは傾きが消えます。それより下では、計算機は外挿せずにこの値を保ちます。
適用限界
3つの式は薬の用量のために作られたもので、健康のためではありません。どれも骨格の大きさ、筋肉量、年齢を考えていません。175cmのアスリートと175cmの運動不足の人に同じ答えを出します。Devineは1974年の小さな標本に当てはめた式で、実測の体組成に対して検証されたことはありません。RobinsonとMillerはメトロポリタン生命の表に回帰したもので、あの表は保険加入者の平均でした。公表されている係数は資料によって丸め方が違います。5フィート(152.4cm)より下では、式をそのまま延ばすと低体重の側に入ってしまうため、計算機は5フィートの値を保ちます。ここでの結果は妊娠中には当てはまりません。
よくある質問
- 理想体重とは何か
- 理想体重は、測って得る目標体重ではなく、身長と性別から計算する数です。Devine、Robinson、Millerがそれぞれ別に定義していて、成人の身長では1〜2kg食い違います。これらの式が存在するのは、薬の用量が体の大きさに合わせて決められることが多く、ベッドサイドで体組成を測る手立てがないからです。
- RobinsonとMillerの計算式はなぜ違う数になるのか
- 回帰したデータが違うからです。Robinsonは1959年のメトロポリタン生命の表の体型をまとめて当てはめ、Millerはそれより後の表に当てはめたので、基準体重が高く傾きが緩くなりました。どちらかが正しいわけではなく、少しずつ違う集団を要約したもので、どちらも平均であって推奨ではありません。
- 医師はどの理想体重の式を使うのか
- Devineです。差がつくほど使われていて、この計算機でも最初に出しています。3つの中ではいちばん単純でもあります。男性は50.0kgに5フィートを超えた1インチごとに2.3kgを足し、女性は45.5kgに同じ2.3kgを足します。傾きが男女共通なので、女性の値はどの身長でもちょうど4.5kg低くなります。
- アスリートや筋肉質の人にも理想体重は当てはまるのか
- 当てはまりません。ここにある式はどれも身長と性別しか使わないので、筋肉を多く抱えた人にも同じ身長のほかの人と同じ体重を出します。本格的にトレーニングしているなら、理想体重の式より体脂肪率やBMIの健康的な範囲のほうが、あなたをよく記述します。
- 健康的な体重の範囲と理想体重は同じものか
- 違います。健康的な体重の範囲は、その身長でBMIの普通体重の帯に入り続ける区間で、集団のリスクから作られた幅です。だから公的な健康指針が公表しているのはあちらです。理想体重は用量の式が出す1つの数です。2つが食い違ったとき、健康の助言として読むべきなのは範囲のほうです。
- 152.4cmより下では何が起きるのか
- 3つの式は5フィートを起点にしていて、そこが当てはめた中でいちばん低い身長でもあるので、それより下では外挿になります。この計算機は120cmまで受け付けますが、5フィートの値をそのまま保ちます。140cmの男性は、値が下がり続ける代わりに152.4cmの男性とまったく同じ数、50.0kgと52.0kgと56.2kgを読みます。これは補正ではなく停止です。外挿したままなら、Devineは140cmの女性に34.3kgを返し、その身長でBMI18.5が低体重の始まりとする36.3kgを下回るので、理想体重が低体重の帯の中に落ちてしまいます。5フィートより下では、BMIか体脂肪率のほうが良い案内です。
参考文献
- Determination of ideal body weight for drug dosage calculations — American Journal of Hospital Pharmacy, 1983 (Robinson et al.)
- Body Mass Index (BMI) — 健康的な体重とは何か — US Centers for Disease Control and Prevention
- Obesity: preventing and managing the global epidemic (WHO Technical Report Series 894) — World Health Organization