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犬の水分摂取計算

範囲:0.50 kg〜100 kg

範囲:0 mL〜20,000 mL

計算結果

1,304 mL教科書の範囲内

1日あたりの水分量

標準範囲の下限
400 mL
標準範囲の上限
1,400 mL
受診の目安となる値
2,000 mL
実際の飲水量(体重1 kgあたり)
50.0 mL/kg

犬の水分摂取計算は、3つの違う数を並べて見せます。犬の水分摂取量の目安について正直な答えは、1つの数ではなく範囲だからです。1つ目はどこでも見かける経験則で、体重1 lbあたり1 fl oz、体重20 kgの犬ならおよそ1,300 mLになります。2つ目は教科書が健康な犬について示す範囲で、体重1 kgあたり1日20〜70 mL、同じ犬なら400〜1,400 mLです。3つ目は、飲水量が明らかに増えたと言える線で、1日1 kgあたり100 mLを超えた場合です。経験則は教科書の範囲の真ん中ではなく上端のほうにあり、そのずれは均して消すより見えているほうが役に立ちます。実際に飲んだ量を入れると、それがどの帯に入るか、動物病院に行くべき帯かどうかまで出ます。

体重1 kgあたりで見た、飲水量の4つの帯

帯1日の飲水量その意味
教科書の範囲より少ない20.0 mL/kg/日未満教科書が正常とする量より少ない状態です。ふつうは医学的な問題ではなく測定の問題で、便器・水たまり・2つ目の器から飲んだ水は数えられず、ウェットフードは器に届かない形で多くの水を供給します。本当に飲まなくなった犬は別の話で、診てもらう必要があります。
教科書の範囲内20.0〜70.0 mL/kg/日教科書が健康な犬について示す範囲の中です。その中でも個体差は大きく、体重1 lbあたり1 fl ozという経験則は65.2 mL/kg、つまりこの帯の真ん中ではなく上端の近くに来ます。中間よりずっと多く飲んでいる犬が、すぐに飲みすぎというわけではありません。
教科書の範囲より多い70.1〜100.0 mL/kg/日教科書が正常とする量を超えていますが、明らかに増えたと言える線にはまだ届いていません。行動するのではなく記録する帯です。数日間測り、尿の回数も変わっていないか確かめ、この帯に留まるならその数を持って動物病院へ行ってください。暑い時期のドライフードだけ、ということもあります。
多飲:動物病院へ100.0 mL/kg/日超1日100 mL/kgを超えると、飲水量が明らかに増えたと見なされます。これは珍しい話ではなく臨床所見で、多飲は犬の腎臓病・糖尿病・クッシング症候群の最初のサインの1つだからです。水を単に減らすのではなく、測った摂取量と体重を持って動物病院に行ってください。

帯は体重1 kgあたりで書かれているので、どんな大きさの犬にも当てはまります。下限の20 mL/kgと上限の70 mL/kgは教科書の範囲から、100 mL/kgはそれを超えると飲水量が明らかに増えたと見なされる線です。70を少し超えたところから100までの帯があるのは、この2つの資料の間に隙間があるためです。そこにいる犬は、教科書が正常とする量より多く飲みながら、臨床所見と見なされる線には届いていません。

よくある6つの体重で見た、それぞれの線の値

体重(kg)経験則:1 lbあたり1 fl oz(mL)教科書の下限:20 mL/kg(mL)教科書の上限:70 mL/kg(mL)多飲の線:100 mL/kg(mL)
5326100350500
106522007001000
20130440014002000
30195660021003000
45293490031504500
704564140049007000

この行は入力した犬の体重ではなく固定の体重なので、JavaScriptなしでも読めますし、縦に並んだ4本の線を見比べられます。経験則の列は1 lbあたり1 fl ozをmLに換算した値で、体重1 kgあたりにすると65.2 mLになります。2列目以降はすべてmLなので、ヤード・ポンド法の単位はこの1列にしか出てきません。自分の犬にいちばん近い行を探して補間してください。2列目と4列目がどれだけ離れているかに注目してください。経験則はいつも教科書の範囲の上端に近く、しかも両方とも体重に比例するので、大型犬ほど開きが広がります。表の中の数は計算結果をそのまま出しているので、4桁の数にも3桁ごとの区切りは入っていません。

公式

1日の目安量(mL)= 体重(lb)× 1 fl ozをmLに換算した値、教科書の下限 = 体重(kg)× 20、教科書の上限 = 体重(kg)× 70、多飲の線 = 体重(kg)× 100、体重1 kgあたりの飲水量 = 飲水量(mL)÷ 体重(kg)

体重
犬の体重(kg)。このページのどの線も体重に比例します。だから小さな犬と大きな犬は、mLの数だけでは比べられません
飲水量
犬が実際に1日に飲んだ量。mL・L・カップ(米国)・fl oz(米国)で入力できます。何回器に来たかから推測するのではなく、器そのものを測って数えます
目安量
体重1 lbあたり1 fl ozという経験則をmLに換算した値。65.2 mL/kgとなり、教科書の範囲の真ん中ではなく上端の近くに来ます。2つとも出すのは、その違いを見せるためです
体重1 kgあたりの飲水量
実際に飲んだ量を体重で割り、小数第1位まで丸めた値。教科書の範囲も多飲の線もこの単位で書かれていて、動物病院に伝えるならこの数です

使い道の1つ目は分量を知ることです。犬が1日にどれくらい飲むのが目安なのかを知っていれば、変わったときに気づけますし、大事なのはその変化のほうです。2つ目は、このページがある理由そのものです。多飲は犬の腎臓病・糖尿病・クッシング症候群の最も早いサインの1つで、見逃しやすいのは、よく飲む犬はよく尿も出すからです。飼い主はそれを症状ではなく失敗として気づきます。器を2、3日測って体重で割れば、漠然とした印象が動物病院に持ち込める数になります。ウェットフード中心の犬では、缶詰のおよそ4分の3が水なので、器から飲む量は明らかに少なくても水分は足りている、という点も覚えておいてください。

計算例

  1. 1日に1,000 mL飲んだ体重20 kgの犬

    1. 経験則:20 kgは44.1 lbで、44.1 fl ozは1日1,304 mL
    2. 教科書の範囲:20 × 20 = 400 mLが下限、20 × 70 = 1,400 mLが上限
    3. 多飲の線:20 × 100 = 2,000 mL
    4. 実際に飲んだ量:1,000 ÷ 20 = 50.0 mL/kg
    5. 50.0 mL/kgは20〜70の範囲に入っているので、この犬は普通に飲んでいます

    これはこのページの初期値です。2つの目標の開きを見てください。経験則では1,304 mL、教科書では400〜1,400 mLです。経験則は範囲の真ん中ではなく上端に近いので、1,300 mL飲む犬と700 mL飲む犬は、どちらも教科書が示す範囲の中にいます。片方は経験則どおりで、もう片方はその半分なのに、です。

  2. 1日に2,500 mL飲んだ体重30 kgの犬と、どの帯にも当てはまらない幅

    1. 経験則:30 kgは66.1 lbで、1日1,956 mL
    2. 教科書の範囲は600〜2,100 mL、多飲の線は3,000 mL
    3. 実際に飲んだ量:2,500 ÷ 30 = 83.3 mL/kg
    4. 83.3は教科書の上限70 mL/kgを超え、多飲の線100 mL/kgには届いていません
    5. つまりこの犬は範囲より上で、線はまだ超えていません

    これはほとんどの人が聞いたことのない帯で、このページが3つではなく4つの帯を出している理由でもあります。83.3 mL/kgの犬は、教科書が正常とする量より多く飲み、多飲と確定できる100 mL/kgには届いていません。ここには「病気だ」とも「問題ない」とも書けません。役に立つ行動は、数日間測って数を書き留め、動物病院に1日分ではなく推移を持っていくことです。

  3. 測れるほど飲まなかった体重5 kgの犬

    1. 経験則:5 kgは11.0 lbで、1日326 mL
    2. 教科書の範囲は100〜350 mL、多飲の線は500 mL
    3. 実際に飲んだ量:0 ÷ 5 = 0.0 mL/kgで、いちばん下の帯
    4. 残りの4つの数も表示されるので、ページは空になりません

    0はれっきとした入力で役にも立ちますが、症状として読む前に測定値として読んでください。2つ目の器・便器・水たまり・池から飲む犬は、何も飲まなかった犬に見えますし、ウェットフードの食事は器から飲む量を半分に減らします。24時間かけて器を測り、もう一度確かめてから所見として扱ってください。もともと普通に飲んでいた犬が本当に飲まなくなったのなら、それは今日動物病院に電話する理由です。

適用限界

このページの数はすべて体重に比例しており、体重こそ多くの人が測らずに見積もる入力です。答えが大事なら犬を体重計に乗せてください。教科書の範囲は、利用できる中で意図的に最も広いものを採っています。他の資料はもっと狭い数を示します。WSAVAの会議資料は1日50〜60 mL/kgとしており、獣医師向けのサイトには40〜60としているものもあります。それでもこのページが20〜70を使うのは、同じ出典が個体差が大きいとも書いているからです。狭い範囲を採ると、まったく正常な犬を異常として拾ってしまいます。飲水量はどちらの向きにも診断ではありません。1日100 mL/kgを超える飲水は動物病院に行く理由であって病気ではなく、ドライフード・暑さ・運動・ステロイドや利尿薬といった医学的でない原因もよくあります。ウェットフードの犬は器からほとんど飲まずに水分が足りていることがありますし、腎臓病の犬はたくさん飲んでも脱水していることがあります。摂取量の測定では飲水とう尿を分けられませんし、ふつうは2つが一緒に動きます。最後に、このページが扱うのは犬だけです。猫は1 kgあたりで見ればずっと少なく飲み、同じ帯はそのまま移せません。

よくある質問

犬は1日にどれくらい水を飲むべきなのか
体重1 kgあたり20〜70 mLが教科書の示す範囲で、体重20 kgの犬なら400〜1,400 mLです。最も広く出回っている経験則は体重1 lbあたり1 fl ozで、これは65.2 mL/kg、範囲の真ん中ではなく上端の近くになります。つまり2つの答えは、広い側でおよそ3倍違います。このページが両方を出しているのは、どちらも広く引用されているからで、1頭の犬についてより筋が通る答えは範囲のほうです。
犬が水を飲みすぎているかどうかは、どう見分けるのか
器を測ってください。水を入れて量を測り、24時間後に残りを測り、その差を体重(kg)で割ります。1日分ではほとんど何も分からないので、2、3日続けてください。1日70 mL/kgを超えると教科書が正常とする量より多く、100 mL/kgを超えると明らかに増えたと見なされ動物病院に行く価値があります。飲水とう尿はふつう一緒に増えるので尿の回数も同時に見てくださいし、ウェットフードの犬は器から飲む量がずっと少ないことも覚えておいてください。
犬の多飲とは何か
多飲とは正常より多く飲むという意味の医学用語で、よく引用されるしきい値は体重1 kgあたり1日100 mL超です。ほとんどいつも多尿、つまり尿が増えることを伴います。この2つが大事なのは、犬のいくつかの重い病気、たとえば腎臓病・糖尿病・クッシング症候群の最も早いサインの1つだからで、飼い主は水が減るより先に室内での失敗に気づくからでもあります。それ自体は診断ではなく、動物病院に行く理由です。
犬が水を飲む量が少なすぎることはあるのか
ありますが、心配する前に測定を疑ってください。ウェットフード中心の犬は水のおよそ4分の3を食事から取るので、器から飲む量はずっと少なくてもまったく問題ありません。2つ目の器や池や便器から飲む犬も、ほとんど飲まなかったように見えます。もともと飲んでいた犬が本当に飲まなくなったとき、とくに食事も取らず吐いているときは、計算し直すのではなくその日のうちに動物病院に連絡してください。
経験則と教科書の範囲は一致しているのか
いいえ、そしてそのずれがこのページで最も役に立つ部分です。体重1 lbあたり1 fl ozは単位を換算すると65.2 mL/kgで、これは20〜70 mL/kgの範囲の真ん中ではなく上端の近くに来ます。つまり普及している経験則のほうが寛大で、経験則のおよそ半分しか飲まない犬でも教科書が正常とする範囲に入ります。この計算ツールが見出しに経験則を出すのは、人が繰り返すのがこちらの数だからで、その下に教科書の範囲を出すのは、違いを隠さず見えるようにするためです。

参考文献

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