勝率計算
計算結果
勝率
- 敗戦率
- 33.3%
- 試合数
- 30 試合
- 勝率の計算に含まれる試合数
- 30 試合
引き分けは、勝率の中でいちばん面白い部分です。0.5勝として数えると10勝2敗1分は80.8%、分母から外すと83.3%、試合として数えると76.9%になります。3つのルールはどれも現役で、多くの計算ツールはそのうち1つを黙って選んでいます。このツールは3つとも出し、敗戦率と、それぞれが割る分母も表示するので、ルールが分子を動かしたのか分母を動かしたのかが分かります。日本のプロ野球の順位表は2つめのルールを採っていて、引き分けは分母から外れ、勝率は勝ちと負けの合計で勝数を割った値になります。引き分けの多いシーズンほど、この選択が順位を動かします。
同じ6つの成績を3つのルールで読む
| 勝利数 | 敗戦数 | 引き分け数 | 0.5勝として数える(%) | 試合数から外す(%) | 試合として数える(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 | 2 | 1 | 80.8 | 83.3 | 76.9 |
| 15 | 5 | 3 | 71.7 | 75 | 65.2 |
| 8 | 8 | 2 | 50 | 50 | 44.4 |
| 5 | 0 | 4 | 77.8 | 100 | 55.6 |
| 3 | 12 | 1 | 21.9 | 20 | 18.8 |
| 0 | 0 | 4 | 50 | 0 | 0 |
各行は1つの成績を3通りに読んだもので、うしろ3列は勝率です。3列で分母が全部違うわけではなく、変わるのは引き分けを分母に入れるかどうかです。0.5勝ルールと試合として数えるルールは引き分けを分母に残したまま、分子だけが違います(引き分け1つが0.5勝ぶんか0勝ぶんか)。引き分けを分母から落とすのは試合数から外すルールだけです。注目したいのは最後の行です。0勝0敗4分は、0.5勝ルールでは50%、あとの2つでは0%になります。分母が0のときはエラーではなく0として報告されるためです。これは書かれているとおりの動作で、負けていないチームがそのまま勝ちでもない、ということです。
公式
勝率 = (勝利数 + 引き分けの重み × 引き分け数) ÷ 分母 × 100(分母は全試合、または引き分けを除いた試合数)
- 勝利数
- 勝った試合数
- 敗戦数
- 負けた試合数
- 引き分け数
- 引き分けた試合数
- 引き分けの重み
- 0.5勝ルールなら0.5、あとの2つでは0
- 分母
- 勝利数 + 敗戦数 + 引き分け数。引き分けを外すルールでは勝利数 + 敗戦数
ある成績を別の成績と同じ物差しに載せたいときや、渡された数字がどのルールで出たのか確かめたいときに使います。3つのルールが食い違うのは引き分けがあるときだけで、引き分けが多いほど差が開きます。9試合で4引き分けなら、100%と55.6%まで開きます。このツールにできないのは、その勝率が良いのかどうかの判定です。60%で地区優勝するリーグもあれば、プレーオフに届かないリーグもあります。
計算例
10勝2敗1分、引き分けを0.5勝として数える
- 分子:10勝 + 0.5 × 1分 = 10.5
- 分母:10 + 2 + 1 = 13。0.5勝ルールは引き分けを分母に残す
- 勝率:10.5 ÷ 13 × 100 = 80.8%
- 敗戦率:(2 + 0.5)÷ 13 × 100 = 19.2%。分母が同じなので2つを足すと100になる
同じ成績が、あとの2つのルールでは83.3%と76.9%になります。下の表を見てください。0.5勝ルールは分子だけを動かすので、ほかの2つに並ぶのではなく、その間に入ります。
5勝0敗4分、引き分けを分母から外す
- 分母:5 + 0 = 5。分母から外すルールは4つの引き分けをここから抜く
- 勝率:5 ÷ 5 × 100 = 100%
- 敗戦率:0 ÷ 5 × 100 = 0%
- 試合数は9のまま。引き分けは起きているが、ここでは何も割っていない
負けなしで4引き分けの成績が、このルールでは100%、0.5勝ルールでは77.8%、試合として数えると55.6%になります。4回勝てなかったチームに100%と表示できるルールがあることは、その数字を引用する前に知っておく価値があります。
適用限界
0.5勝ルールは慣習であって測定値ではありません。引き分けが文字どおり0.5勝なのではなく、2つの成績を1シーズンで比べられるようにするための重みです。このツールに分からないのは、60%が良いのかどうかです。それはリーグとシーズンの長さと相手によって変わり、同じ数字が一方の競技では地区優勝で、もう一方ではプレーオフに届きません。順位表が途中までしかない状態で出した勝率も、計算としては正しく、内容としては間違っています。
よくある質問
- 勝率の求め方は
- 勝ち数 ÷ 試合数です。0.5勝ルールでは分子が「勝利数 + 引き分けの半分」、分母が引き分けを含む全試合になるので、10勝2敗1分は10.5 ÷ 13 = 80.8%です。敗戦率は同じ分母を使って、負けに引き分けの半分を足したものです。だから2つを足すと100になります。
- 引き分けはどう数えるのが正しいのか
- 何と比べるかで決まります。0.5勝はアメリカンフットボールや大学の順位表が採っている方式です。野球の順位表は引き分けを勝率の計算から外し、別の列に表示します。引き分けを試合として数えるのは、ほかの試合と同じ結果として扱うやり方です。良いほうではなく、自分が比べられる表が採っているルールを選んでください。
- 2つの試合数の違いは何か
- 試合数は成績にある全部の試合で、勝利数 + 敗戦数 + 引き分け数です。勝率の計算に含まれる試合数は勝利数 + 敗戦数、つまり勝敗が決まった試合です。10勝2敗1分なら13と12になります。2つめで割るのは分母から外すルールだけで、0.5勝と試合として数えるの2つはどちらも13で割り、分子のほうが10.5と10で違います。
- 勝率が100%を超えることはあるのか
- ありません。0.5勝ルールと試合として数えるルールで100%になるには、引き分けが1つもなく全試合に勝つ必要があります。引き分けは最大でも0.5勝分しか足さないからです。分母から外すルールでは5勝0敗4分が100%になります。4つの引き分けが分母から抜けて、残る5勝だけになるからです。定義どおりの結果ですが、引き分けの多い成績に使いたくない理由でもあります。
- 試合が1つもない成績の場合はどうなるのか
- 0勝0敗0分は割るものが何もないので、このツールは0%や100%を作らずにエラーを出します。計算が定義できない唯一の入力です。0勝0敗4分は別の話で、こちらは成立します。引き分けだけで終わったチームで、3つのルールが50%、0%、0%を返します。表の最後の行です。
参考文献
- An innovative approach to National Football League standings using optimal bonus points — Niven Winchester, University of Otago — UNSW seminar paper
- 日本野球機構(NPB) — 日本野球機構