擁壁ブロック計算
計算結果
購入するブロック数
- ブロックの段数
- 7
- 購入する笠石の数
- 30
- 路盤の砂利(立方ヤード)
- 0.56 yd³
- 路盤の砂利(立方メートル)
- 0.42 m³
擁壁ブロック計算は、壁の長さ・地面からの高さ・買うブロックの規格を入れて、必要なブロック数と段数と笠石の数を出し、路盤の砕石までまとめて用意する道具です。人を引っかけるのは計算そのものではなく数え方のほうです。分割ブロックの擁壁は乾式積み、つまりモルタルを使いませんから、どの段も端がブロック1個で終わらなければなりません。50フィートの壁を16インチのブロックで積むと37.5個、37.5は38個です。端の半端は1個を切って作るしかなく、切り落とした側はどこにも使い道がないからです。段数も同じ数え方をして、そのうえでもう1段足します。最初の1段は掘った線より下の路盤の溝に座るので、できあがった壁には見えませんが、買う枚数には入ります。この埋める1段のぶんだけ、このページの段数は目で数えた段数より1つ多くなります。残り半分は水の仕事です。乾式積みの壁は土をせき止めていて、その背後の土は壁のほうへ水を流します。路盤の砂利と、各段の一番下の水抜き穴を省いて積んだ壁は、ブロックが傷むよりずっと早く傾いて倒れます。このページが数えるのは買うものの数で、作り方ではありません。
擁壁ブロック1個が覆う面積
| ブロックの規格 | 1個あたりの面積(平方メートル) | 1平方メートルあたりの個数 | 1平方フィートあたりの個数 |
|---|---|---|---|
| 12 × 4インチ(305 × 100ミリ) | 0.031 | 32.29 | 3 |
| 16 × 4インチ(406 × 100ミリ) | 0.0413 | 24.22 | 2.25 |
| 12 × 6インチ(305 × 150ミリ) | 0.0465 | 21.53 | 2 |
| 18 × 6インチ(457 × 150ミリ) | 0.0697 | 14.35 | 1.33 |
ブロックの面の面積は正確な値です。12 × 6インチは定義として0.5平方フィートであって、パッケージによって中身が変わる製品を扱う当サイトの他の表とはそこが違います。後ろの2列は答えではなく下限として読んでください。面積を面積で割っているだけなのに対し、上の計算機は段ごとに数えて毎段切り上げるので、実際に買う数はいつでもこれ以上になります。曲がった壁、段差のある壁、ブロックの整数倍になっていない壁の長さは、どれもその数をさらに押し上げます。また、ここに並ぶのは呼び寸法です。買うブロックを必ず確かめてください。かみ合わせの出っ張りのある成形ブロックは、見えている面とは別の面で測られているからです。
公式
ブロック数 = ceil( ceil( 壁の長さ ÷ ブロックの長さ ) × ( ceil( 壁の高さ ÷ ブロックの高さ ) + 1 ) × ( 1 + ロス率 ÷ 100 ) )
- 壁の長さ
- 壁の面の長さ。基準はフィートです。
- 壁の高さ
- 地面から上の壁の高さ。基準はフィートです。
- ブロックの長さ
- 壁に沿ったブロック1個の長さ。ブロックはインチ単位で売られているので、基準はインチです。
- ブロックの高さ
- ブロック1段の高さ。こちらも基準はインチです。
- 路盤の厚さ
- 路盤の溝の深さ。基準はインチです。
- ロス率
- ブロック数に対して余分に買う割合。
ブロックのシステムを決めてから使います。答えを決めるのはブロックの長さと1段の高さの2つで、どちらも壁ではなくメーカーが決める数だからです。壁の長さは掘削の長さではなく壁の面に沿って測ってください。曲がっている壁や傾斜に沿って段を付けた壁は直線の区間に分けて測り、区間ごとに切り上げます。高さは、低い側の仕上がり地面からの高さ、つまり壁が支えている側の高さで測ってください。その高さこそ、壁と背後の排水が抵抗しなければならない高さだからです。ロス率が小さいのには理由があります。乾式積みの壁は両端と段差のところでしか切りません。外壁材のように開口部ごとに回り込んで切ることはないのです。5パーセントはその両端と、運搬中に割れた2、3個のぶんです。傾斜地に積むときは、段差ごとに1枚の壁として計算して足し合わせてください。段差のある壁は、1枚の高い壁ではなく、いくつもの短い壁だからです。なお本ページが出すのはブロック数です。モルタルで積む砌塊の壁を数えたいときは、別のページを使ってください。
計算例
30フィートの壁、高さ3フィート、12 × 6インチのブロック
- 1段あたりの個数:30フィート ÷ 1フィート = 30個(ブロックの長さは12インチ = 約305ミリ)
- 段数:3フィート ÷ 0.5フィート = 見える6段、埋める1段を足して7段
- 個数:30 × 7 = 210、ロス5パーセントを足して220.5、切り上げて221個
- 笠石:最上段に1個ずつ並べて30個
- 路盤の砕石:30 × 溝幅1フィート × 深さ0.5フィート = 15立方フィート = 0.56立方ヤード(0.42立方メートル)
これはこのページの既定値で、どの段も割り切れるので、計算法を確かめるのにうってつけの答えです。1段30個、7段、221個。7段目が埋める段で、6インチのブロックを6段積むとちょうど3フィート、これが目に見える壁です。溝の中の1段は、いちばん下の段が背後の土に押し出されるのを止める役目をしています。
50フィートの壁、高さ4フィート、16 × 4インチのブロック
- 1段あたりの個数:50フィート ÷ 1.3333フィート = 37.5、切り上げて38個
- 段数:4フィート ÷ 0.3333フィート = 見える12段、埋める1段を足して13段
- 個数:38 × 13 = 494、ロス5パーセントを足して518.7、切り上げて519個
- 笠石:38個
- 路盤の砕石:50 × 1 × 1 = 50立方フィート = 1.85立方ヤード(1.42立方メートル)
面積ではなく段ごとに数える理由がはっきり出る例です。壁の面は200平方フィート、16 × 4インチのブロックなら1段あたり平均37.5個。ところが段の端で半個は買えないので、13段のどれもが38個を要ります。面積で数えると488個、段ごとに数えるとロスを足す前で494個です。ブロックが短いほどこの差は大きくなります。12インチだと、壁の長さが1フィートの整数倍でないだけで毎段1個損をします。
もっと高い24フィートの壁、高さ6フィート、12 × 6インチのブロック
- 1段あたりの個数:24フィート ÷ 1フィート = 24個
- 段数:6フィート ÷ 0.5フィート = 見える12段、埋める1段を足して13段
- 個数:24 × 13 = 312、ロス5パーセントを足して327.6、切り上げて328個
- 笠石:24個
- 路盤の砕石:24 × 1 × 0.5 = 12立方フィート = 0.44立方ヤード(0.34立方メートル)
高さは最初の例の2倍なのに、ブロックは1.5倍で済んでいます。同時に長さが半分になったからです。ただしこの壁では、数え方が面白いところではなくなります。高さ6フィートの乾式積みは工作物です。この高さになると、メーカーの表そのものが土の中へ伸びる土工格納材を要求しはじめ、計算機ではなく技術者の仕事になります。このページはそれでもブロック数と砕石の量を出しますし、その2つについては正しい答えを出します。
適用限界
ブロック数は、あなたが指定したブロックと壁については正確です。壁の後ろ側はすべて仮定です。埋める1段はどの場合も1段として数えています。これは普通の施工で、段数が目で見た数より1つ多い理由でもありますが、岩盤や既存のコンクリート基礎の上に積む壁では要らないことがあります。笠石は最上段に1個ずつ、つまり笠石の長さがブロックと同じという仮定で数えています。12インチのブロックに16インチや18インチの笠石を売っているシステムも多いので、長さが違うなら壁の長さを笠石の長さで割り直してください。そのときブロック数も少し動きます。路盤の砕石は、幅12インチ・深さが入力した値の溝の体積です。この幅はブロックの奥行きに両側の作業余裕を足したもので、溝を広げれば砕石は増えますがブロックは増えません。壁がもつかどうかを決める3つは、この算式の中にまったく入っていません。1つ目は排水です。壁の後ろの砕石、各段の一番下の水抜き穴、砕石と土の間の透水シート。水をため込む乾式積みの壁は、失敗する壁です。2つ目は土工格納材です。およそ2フィートを超えるとメーカーの表が格納材を要求しはじめ、4フィートを超える壁は見積もりではなく設計にするべきです。3つ目は路盤の転圧で、層ごとに締め固めなかった路盤は、低い壁が沈んで目地が開くいちばんよくある原因です。ここにあるのは構造設計ではなく、ブロックメーカーの施工要領の代わりにもなりません。
よくある質問
- 30フィートの擁壁にブロックは何個必要ですか
- 高さ3フィートで12 × 6インチのブロックなら221個です。1段に30個、埋める1段を足して7段、30 × 7 = 210個にロス5パーセントを足して切り上げます。ほかに笠石が30個、路盤の砕石がおよそ15立方フィート(0.56立方ヤード)です。答えを動かすのは高さで、同じ壁を6フィートにすると410個、13段になります。
- 目で数えた段数より1つ多いのはなぜですか
- いちばん下の1段が埋まっているからです。乾式積みの壁は溝から始まり、最初の1段は掘った線より下に座って、その前に土を戻します。そのブロックはできあがった壁には見えませんが、ほかのどの1個と同じように買って、運んで、積みます。壁のいちばん下が押し出されるのを止めているのもこの1個です。1段の高さが6インチで壁が3フィートなら、段数は6ではなく7になります。
- モルタルを使わずに擁壁を積めますか
- 積めますし、4フィートくらいまでの庭の壁ならそれが普通です。分割ブロックは各段が少しずつ後ろへ下がって上下がかみ合う形をしていて、段の間の摩擦と壁の自重が土を押し返します。モルタルはそれにほとんど足すものがなく、壁が動けば割れます。乾式積みの壁に本当に要るのは、締め固めた砕石の路盤、壁の後ろの砕石、透水シート、最下段の水抜き穴です。これらの壁を壊すのはモルタルの欠如ではなく、水のほうです。
- 排水や笠石のぶんを差し引く必要はありますか
- ありません。どちらも差し引くのではなく別に数えます。笠石は最上段に1個ずつ数えるので、それだけで独立した数として出ます。30フィートの壁なら笠石30個、16インチのブロックで50フィートの壁なら38個です。壁の後ろの排水用の砕石は路盤の砕石とは別の注文になり、壁の寸法だけからは出せません。埋め戻しの層の幅と深さで決まるからです。ブロックのすぐ後ろにきれいな砕石を30センチ、その土側に透水シート、というのがよく使われる決め方です。
- 路盤の溝はどのくらいの深さにしますか
- 庭の壁なら、締め固めた砕石6インチに埋める1段を足したものが普通の最低線で、このページの既定値が砕石6インチなのもそのためです。ブロックメーカーが使う決め方は、埋める深さを壁の高さのおよそ10分の1に砕石の層を足したもの、というもので、傾斜地や凍る地面ではもっと深くなります。路盤は乾式積みの壁で唯一完全に隠れる部分なので、沈む壁は薄い層で締め固めなかった壁だと言えます。
- 乾式積みの擁壁はどのくらいの高さまで積めますか
- 補強のない壁なら4フィートくらいが実用上の上限で、およそ2フィートを超えるとメーカーの表が土工格納材を要求しはじめます。4フィートを超える壁、車道や建物の荷重がかかる壁、切り土の傾斜地にある壁は、見積もりではなく設計にしてください。壊れるのはブロックではなく、その背後の土が滑ることだからです。このページはブロックと砕石を数えるだけで、法面も土質も排水も見ていません。
参考文献
- Approximate Conversions from U.S. Customary Measures to Metric — フィート・インチ・立方ヤードと立方メートルの換算表。このページの基準単位の根拠 — National Institute of Standards and Technology
- The International System of Units (SI Brochure) — 出力の換算先であるメートルと立方メートルの定義 — Bureau International des Poids et Mesures